インビザライン矯正の治療期間はどのくらい?治療期間を短縮するポイントを解説します
2023年10月28日
インビザラインとは、透明なマウスピースを装着して歯並びを矯正する治療方法です。
多くの患者様から支持をいただいている人気の治療方法であり、当クリニック柏クレイン総合歯科・矯正歯科でも、インビザライン矯正治療を受けることができます。
インビザライン矯正をご検討されている患者様の中には、治療期間が長いことを懸念されている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回こちらの記事では、インビザライン矯正の治療期間や、長引いてしまう原因、短縮するポイントなどを簡単に説明致します。
こちらをご覧いただき、インビザライン矯正の受診を検討されてみてはいかがでしょうか?
インビザライン矯正の治療期間はどのくらい?
インビザライン矯正の治療期間は、短くて半年、長くて2年半ほどが一般的です。
期間に差がある理由としては、部分矯正か全体矯正かによって治療完了までの時間が変わってくるからです。
予想以上の長い期間に驚かれた方もいるかもしれませんが、これはインビザラインの仕組み上仕方がないことなのです。
インビザライン矯正は、マウスピースを装着して、少しずつ歯を矯正していきます。
理想の歯並びになるまでマウスピースを交換し続けるのですが、1つのマウスピースにつき10日〜2週間ほど装着をしなければなりません。
そして、マウスピース1つあたりに移動する歯の距離は0.25mmとされています。
つまり、歯を1mm移動させるには、4回のマウスピース交換が必要であり、期間としては1ヶ月半〜2ヶ月ほどかかります。
またインビザライン矯正は、歯の位置を動かして矯正していく「矯正期間」とは別に、矯正した歯を維持する「保定期間」の2つのフェーズがあります。
歯が矯正されたからといって、治療が完結するわけではないのでその点もご注意下さい。
インビザライン矯正の治療期間が長引いてしまう理由
そういった治療期間ですが、場合によっては予定していた期間よりも長引いてしまう可能性もあります。
それらも以下に紹介しますので、十分理解しておきましょう。
マウスピースの装着時間が短い
治療期間が長引く理由として、最も多いのがこちらです。
インビザライン矯正のマウスピースは1日20〜22時間の装着が推奨されています。 ま
た、1つのマウスピースにつき10日〜2週間ほど装着を繰り返し続けなければなりません。
その習慣化がうまくできず、何日経っても歯が動いていないケースが時として発生します。
マウスピースの装着は患者様の意思に任されているので、必ず適切な時間装着するようにしましょう。
なかなか意識ができない場合は、定期的にクリニックに来院していただき、検診とカウンセリングを受けることをおすすめします。
口腔内トラブルの発生
虫歯や歯周病などの口腔内のトラブルも治療期間を伸ばしてしまう原因になります。
マウスピースは患者様の現状の歯の形に合わせて作成されています。
治療の途中に虫歯になったりして、歯を削らなければならなくなった場合、歯とマウスピースの形が合わなくなってしまいます。
そうなると新しいマウスピースを作らなければならなくなり、その作成にまた時間を要してしまいます。
また単純に、歯周病になって治療をしたりクリニックに来院したりすると時間的・金銭的コストもかかってしまいますし、マウスピースの装着時間も減ってしまいます。
口腔内の衛生環境には十分注意するようにしましょう。
リファインメントが繰り返された場合
リファインメントとは治療計画の修正のことです。
インビザライン矯正は最初のカウンセリングとマウスピースの作成の際に矯正度合いのシミュレーションをします。
どのくらいの期間にどの程度になっていていつ頃に治療が完了する、といった治療計画です。
しかし、定期検診の中でそのシミュレーションとのずれが生じていることが発覚した場合、リファインメントをして、新たにマウスピースを作り直さなければならない場合があります。
そうすると自ずと治療期間も長くなってしまうのです。
マウスピースを無くしてしまう
意外にも多い理由がこちらです。 よくあるケースとしては、外食をしている際にその場で外して忘れて帰ってしまうパターンです。
マウスピースを無くしてしまったからといって、一つ前のマウスピースや次の段階のマウスピースをつけることはできません。
それぞれの型は段階的に構成されているので、中断したり省略したりすると適切な矯正が出来ません。
対策としては、必ずマウスピースのケースを持ち歩くようにしましょう。
そして外した際には必ずそのケースに入れる、という習慣をつけてしまえば外出先で外したとしてもなくす確率は低くなるでしょう。
インビザライン矯正の治療期間を短縮するためのポイント
インビザライン矯正は上記のようなことをしてしまうと治療が長引いてしまいます。
そこでよく患者様には「逆に治療期間を短くすることはできないのですか?」といった質問を頂きます。 残念ながら、飛躍的に治療期間を短くする方法はありません。
しかし、以下のことに注意して頂ければ、治療期間を無駄に延長することなくスムーズに矯正治療を完了させることができるでしょう。
マウスピースを適切な時間装着する
マウスピースの装着時間を守れないことが、治療期間が長引く大きな理由であると先程説明しました。
治療期間を短くしたいのであれば、なるべく長時間マウスピースを装着するよう意識して下さい。
1日のうち20〜22時間の装着が推奨されていますので、基本的には食事と歯磨きの時以外は装着するようにしましょう。
マウスピースを適切な期間で交換する
こちらも強く意識して頂きたい点です。 10日〜2週間ほどで次のマウスピースに交換するのが一般的ですが同じマウスピースをずっと使い続けていると治療期間は伸びてしまいます。
また、早く終わらせたいからと、早めに次のマウスピースを使うことも禁物です。
適切に矯正することができなくなり、逆に治療期間が伸びてしまいます。
医師と相談しながら、適切なタイミングで適切なマウスピースに交換するようにしましょう。
口腔内・マウスピースを清潔に保つ
虫歯や歯周病がインビザライン矯正治療の妨げになることは先程説明しました。
なるべく病気の原因をなくすために、常に清潔感を意識しましょう。
歯磨きをする習慣はもちろんのこと、デンタルフロスや薬用うがいなどによって歯周病の原因菌などをしっかりと処理しましょう。
また、マウスピースも必ず専用のケースに入れましょう。
毎日口に入れるものなので、雑菌を増やさないように定期的な洗浄を行うようにしましょう。
定期的にクリニックに通う
インビザライン矯正治療は基本的には患者様ご自身の努力によって進めることができますが、定期的にクリニックに通っていただくこともとても大切です。
治療計画通りに歯が動いているか、歯周病は無いか、マウスピースの交換時期は適切かなど医師が診て判断するべき部分が多くあります。
問題があっても早期に発見できれば、延長される治療期間を短くすることができます。
目安としては1〜2ヶ月に1回はご来院頂き、定期検診を受けて頂くことを強くおすすめ致します。
部分矯正の可能性の検討
これは治療開始の前段階の話になりますが、部分矯正で問題ないのであれば治療期間は比較的短くすることができます。
インビザラインといえば歯全体の矯正、とお考えの方もいらっしゃるかもしれませんが部分的なインビザライン矯正も可能です。
全体の歯並びはさほど悪くなく、部分的に修正でご満足いただけるようであれば、部分矯正で完結させるに越したことはありません。
まず、その点はかかりつけの医師に相談しましょう。
部分矯正ができない理由を知ってから全体矯正をした方が、気持ちの面でもすっきりするかと思います。
まとめ
インビザライン矯正はゆっくりと時間をかけて矯正していく治療方法です。
治療が長引いてしまう行動をおさえて、少しでも治療期間を短縮したいですよね。
こちらの記事を参考にして、ぜひともインビザライン矯正を前向きに検討されてみて下さい。
当クリニック、柏クレイン総合歯科・矯正歯科では無料でカウンセリングを受け付けております。
インビザライン矯正をご検討されている方やご自身の歯並びに自信を持ちたい方だけでなく、どんなお悩みでもお気軽にご相談いただければと思います。
皆様のご来院、心よりお待ちしております。
コラム監修
柏クレイン総合歯科・
矯正歯科院長
鶴田 正
- ・医療法人社団友正会 理事長
- ・口腔外科医
- ・インビザラインドクター
歯のトラブルでお悩みの方は、ぜひ一度「柏クレイン総合歯科・矯正歯科」にご相談ください。
丁寧なカウンセリングと診察に基づいた治療で、患者様の健康的な歯と口の状態をサポートいたします。
・好きな食べ物:温泉卵